柔術黒帯への道

 パソコンというものに初めて触ってからもう35年以上経ちました。それ以来いろんなコンテンツやサービスを見てきましたが一度もブログなるものに手を出したことがありませんでした。自分のような表現したいことも、興味をもってもらえることもなさそうな人間がブログというものをいったい誰にむけて書けばいいのかよくわからないのと自己表現する気恥ずかしさがあったからです。

 今回初めてブログを書こうと思ったのはもう20年以上ほそぼそと続けてきたブラジリアン柔術茶帯になって一年あまり、もしかしたら自分のようななんの才能もない人間がある武術で黒帯になるなんていうかつて想像もしなかったことに手が届きそうになってきたから、そしてまた四十半ばになり、その届きそうなものに手が届く前に体がもたなくなる、なんてことにもなりそうだからです。柔術で黒帯をとるための資産としては自分のからだはもはや有限であり、いつかはくる「終わり」までに遂げたい目標を成すためにはどうやら現実を知り、計画性をもってことにあたらないと、漫然と向かっていったのでは目標にたどりつけそうもないのです。
 そこで自分の思いや経過を自分自身のために記録し、また人から見られることで少しは自らを律してやっていけるかもと思ったからです。
なんて難しく書いてみましたが要は体重を公開してダイエットするのと変わらないモチベーションですね。

今回ここまで追い詰められたのは膝の怪我。
あるとき相手のハーフガードに入っていて正座状態の右足から「ブチッ」という感覚とともに痛みが走りました。ただその一瞬あとにはなにごともなかったのでそのままその日はスパーを継続して帰宅。問題はその約1週間後。スパー開始で相手をバタフライガードにいれて下になったときにまた同じ「ブチッ」という感覚と同じ痛み。ただ今回は痛みがそこで終わらずしばらく続いて練習継続できませんでした。
 翌朝起きると明らかに右の膝がいたい。外見はなんともないのですが、膝を曲げることができませんでした。整形外科でレントゲンを撮ってもらうと「側副靱帯か半月板を損傷しています。完治するまで3週間から1か月くらいでしょう。その時に思ったのは

・半月板ってあのやっちゃったら一生終わりのやつじゃん?
・靭帯ってのもやばいんじゃん?(でもなんか半月板のほうが怖そうだ)
・1か月柔術できなかったら夜なにすればいいんや??
とかですがなによりも最終的に痛めたシチュエーションがただ相手をバタフライガードで支えていただけの状態なのでじぶんの関節がどれだけ疲弊していたんだろうと怖くなり、また同時にもう自分は若くないんだ、というさみしさというか悲しさというか、そして怖さがありました。

「もう若くないし、今年は集中とがんばりで公式試合二試合くらいで勝って黒帯をもらう!」と意気込んで練習していたところだったので、出鼻をくじかれ、今後どうしていくべきなのかとあれこれ考えているところです。そういったことをこのブログで書いていこうと思っています。